病院で

本当にばかばかしい話だが
空の段ボールの角に　胸を思いっきりぶつけて
骨折かと思うほど痛みが走り　今日は病院に・・・

予想していたとうり　病院は長い順番待ち
出がけにバックに入れてきた「珈琲記」（黒井千次著）を取り出し読む。

珈琲大好きな著者が　珈琲に関するエッセイを
「食の文学館」という雑誌に載せたものをまとめた本。
淡々と　それでいて珈琲への熱い思いがびっしりと書きつづられている
この本は　大人のエッセイという感じだ。

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　谷中　猫町　「乱歩」という喫茶店

特別に珈琲大好き　というわけではないが
私にも　珈琲にまつわる思い出は多々ある。

１番は　どうしてもコーヒーカップに手が届かなかったこと。

　　田舎から上京して間もない頃　大学の先輩にお茶に誘われた。
　　彼は東京生まれの東京育ち、足を組み、慣れた手つきでスプーンを回す
　　その余裕の姿に　私の方はコチコチ。
　　どうしても目の前のコーヒーカップに手が出せない
　　何度も手を出そうと思うのだが、そのたび手が固まるのだ。
　　嫌いなの？
　　と問いかけられても　返事すらできない緊張ぶり。
　　コーヒーを・・・コーヒーを飲まなくちゃ・・・コーヒー・・・と
　　その思いばかりで、話なんかまったく上の空。。。
　　結局その日　コーヒーは手をつけられずじまい。

　　その後、何度か彼、内藤さんにお茶に誘われたが
　　一度もコーヒーを手に取ることができなかった
　　という切ない笑い話。

今は　ドトールとかスタバのような珈琲店が主流で
それはそれで手軽で美味しいコーヒーを飲めるということでは
いいなぁと思えるのだが・・・
やっぱり少し前の　ゆったりとしたボックスがあって
照明もやや薄暗く　クラッシックが流れている喫茶店で
珈琲を飲む　あの安らぎの時間も捨てがたい。

　　　　　　　　　　　　

コメント 18

私は昨日、上からちょっとした固い調理器具が落ちてきて、鼻のすごく痛い所を直撃！　あまりの痛さにしばらく動けませんでした。丁度猫のご飯をあげようと思っていた時で、お預けをくらった猫が。。。心配なのか、エサくれ～なのか。。。不思議そうに見て、鳴いていましたっけ。
タックンさんは大事がないといいですね～～。
谷中も面白い街ですよね。
コーヒーのお話・・・そ・それはもしや「恋」というものだったのでは？？
by (2006-02-03 10:16) 

段ボールの角ってすっごく硬いですよ
大丈夫ですか？

コーヒーかぁ・・・・・・（遠い目）
高校生の頃、格好つけて飲みに行ったなぁ
１一人で、ちょっと気取ったりして　(^。^)

こぎんさんがおっしゃるようにそれは「恋」では？
by アッキー (2006-02-03 11:38) 

子どもの頃は、大人はなんでコーヒーなんて飲むのだろう・・
ココアの方がずっと美味しいのに。。。　　　　　　　なんて思っていました。
初めて喫茶店でコーヒーを注文した時は、ちょっぴり背伸びした気分＾＾
いつも身近に口にするコーヒーが、淡い恋の味だなんて、ステキです！
（もうすっかり「恋」だったということにｗ）
ぶつけたところ、お大事にどうぞ。
by パキちゃん (2006-02-03 17:37) 

タックンさん、こんばんわ。
御身体、大丈夫ですか？案じて居ります。
　
私も「珈琲記」持ってましたよ。

お大事にして下さい。早く良くなります様に。
by 絵瑠 (2006-02-03 19:48) 

こぎんさん
こぎんさんこそ大丈夫ですか？
不意をくらうと痛さも倍増ですよね。
エェ～！恋ですかぁ～？恋だったのかなぁ・・・
by タックン (2006-02-03 20:11) 

アッキーさん
アッキーさんにもそんな時代が・・・？
一人で中也の詩など読んでいたのかしら？
by タックン (2006-02-03 20:19) 

バキちゃんさん
大変な時にコメントをありがとうございます。
私も今でもココアの方が好きです。
珈琲はそれぞれの思いの中の
プラスアルファの味なのかもしれませんね。
by タックン (2006-02-03 20:25) 

タックンさん、初恋？
私も、コーヒーが飲めなかったわ。
今ではなしでいられないけど・・・
お体大丈夫ですか？
打ち身は、あとからきますからね、お大事に。
猫町いらしたの？
いつも、猫グッズをお願いしているＯｎ　Ｔｈｅ　Ｂｌａｎｋｅｔさんが出展していたみたいなの。私は、仕事でいけなかったけど、行きたかったなぁ。
鎌倉にも出展していたのよ。
by ｍａｍｉｒｅ (2006-02-03 20:26) 

絵瑠さん
ご心配をいただいてありがとうございます。
少しひびが入ったらしいのですが、時間が経てば自然に
治るようです。もっと落ち着いて行動しなければと猛反省です（＾＾）
「珈琲記」、絵瑠さんも読まれたんですね。。。
黒井さんの本をもっと読んでみたくなりました。
by タックン (2006-02-03 20:36) 

mamireさん
もうぉ～！すっかり恋の物語になってしまいました（＾＾；）
猫町には　去年の５月に行ってきました。
その時は「もりわじんさん」の出展でしたが・・・
On The Bianket さん、どんなお作品なのかしら？
猫町、ホントに楽しい町ですね。
by タックン (2006-02-03 20:54) 

コーヒー店はチェーン店ばかりですね。昔ながらの街の喫茶店やクラシックやジャズをながす喫茶店は見かけなくなりました。ひびでもしばらく痛みますね。お大事に。
by レイン (2006-02-04 08:35) 

大事になさって下さい。
コーヒーはがぶ飲み状態ですね、大好きで。
喫茶店で、飲んだコーヒーの味・・・・よりも彼女等のことを懐かしく思い出しますね＾＾
by 風の又三郎 (2006-02-04 12:19) 

猫町！？　行ってみたい！
首からカメラを提げて怪しく徘徊するのです
そして徘徊に疲れたら珈琲を楽しむのです～☆
お怪我のほうもお大事に！
by TRUE-PICT yoshizawa naoki (2006-02-04 12:40) 

レインさん　こんばんわ！
昔、ジャズ喫茶も少し背伸びして行ったことがありました（＾＾）
独特の雰囲気で、その頃聴いた曲に出会うと懐かしくなります。
by タックン (2006-02-04 19:35) 

座敷わらしっこさん
彼女等・・・？　もちろん奥様との思い出もたくさんおありなんですよね（＾。＾）
by タックン (2006-02-04 19:43) 

よっしー凸凹さん
谷中の町が　谷中の猫たちが　よっしー凸凹さんが徘徊するのを
待っていますよ！
猫町ギャラリーがあって　さまざまな猫作家に出会えます。
by タックン (2006-02-04 19:51) 

ずいぶん時間が経ってしまってすみません。今さらながら、大丈夫ですか？
ひびが入るなんて、よっぽど強く・・・痛かったでしょうね。
珈琲を飲むって、味や香りもそうですが、あのゆったりとした時間を楽しんでるんですよね。とてもおいしい珈琲を飲んだ記憶って、すばらしい香りや店の雰囲気と一緒に焼きついてて、何度も何度も反芻しては幸せな気分になれます。もちろん、誰と一緒だったかも重要（笑）。
タックンさんも、ひと口飲めてれば、また違う思い出になったのかも。
恋と呼ぶべきものに・・・＾＾
谷中の散歩、いいですね。
by こーさん (2006-02-13 01:14) 

こーさんさん　こんばんわ！
ご心配をいただいてありがとうございます。
まだ寝起きに痛みますが、日常生活には影響無しです。
自分に痛みがあると、ようやく他者の痛みを理解できますね。
私は日頃丈夫なので、連れ合いが腰痛になっても笑ってましたが
反省です。
そうかも・・・あのときコーヒーを飲んでいたら・・・
私の人生も大きく変わっていたのかもしれませんね（＾＾）
それが幸か不幸かはわかりませんが・・・。
私はもう人生肯定型で　いつもこんなものかも　ケセラケセラと
投げ飛ばしてしまうのですが、最近、ちょっと立ち止まっている時があります。
歳なんですかねぇ～（＾＾）
by タックン (2006-02-13 21:24)