暑中お見舞い申し上げます [日々の眺め]
休日。
あまりの暑さで 日中は何をする気にもなれず
ゴロゴロと 少し本を読んで 昼寝。
久しぶりに 武田花さんの写真エッセイ 『煙突やニワトリ』 を手にとる。
この本から伝わってくる 「自由」 にとても惹かれる。
自分の感性のまま、町や、街、海、朽ちた風景、廃虚、野良猫、旅先
その他いろいろ レンズを透して「風景」を切り取りっていく。
人はまったく写されていないのに、確かに人が暮らしている佇まいを感じさせられる。
そして もう一冊
内田百閒さんの 『うつつにぞ見る』 筑摩書房
昭和7年~昭和44年の間に書かれた 百閒風人物論
これも今まで何度か読んでいるはずなのに
それでも どこからどう読んでも面白く ついついページをめくってしまう。
先日BSで 猫と著名人を特集した番組があった。
佐伯祐三 内田百閒 向田邦子 夏目漱石のそれぞれの猫との関係
それぞれに面白かったが やっぱり何と言っても内田百閒の 『ノラや』 が一番だった。
『ノラや』で語られる 猫の失踪への あの手放しの狼狽ぶりは何だろう。
何度読んでも 可笑しくて・・・そして悲しい。
今でもどこかでノラや~ ノラや~と泣きながら捜しているのではないかと思ってしまう^^
我が家の畑
ノラのチュウニャンのために 雨よけドームを作ってあるのだが
そのドームを覗き込むと あらら スイカが^^
今年はわりと出来が良くて 草と一緒にあちこちにゴロゴロと転がっている。
ちょっと前に読んだ車谷長吉さんの 『赤目四十八瀧心中未遂』
車谷さんは 時々新聞紙上で人生相談の回答者として登場している。
その回答が独特で なんとなく気になり 何冊か図書館で借りてみた。
自分の感性とは ちょっと相いれないなぁと思いながらも
どの本も ぐいぐい引きつけられてしまう。
そして 『赤目四十八瀧心中未遂』
読み進めているうちに まったく別な世界に誘われて
何? 何?と思っているうちに読み終えた。
こういう「知」の作家もいるのだと あらためて文章力のすごさを感じてしまった。
でも もう読むことはないかなぁ・・・。
*****************************************
(わがふるさと フクシマに 早く平穏な日々が戻りますように。。。)
あまりの暑さで 日中は何をする気にもなれず
ゴロゴロと 少し本を読んで 昼寝。
久しぶりに 武田花さんの写真エッセイ 『煙突やニワトリ』 を手にとる。
この本から伝わってくる 「自由」 にとても惹かれる。
自分の感性のまま、町や、街、海、朽ちた風景、廃虚、野良猫、旅先
その他いろいろ レンズを透して「風景」を切り取りっていく。
人はまったく写されていないのに、確かに人が暮らしている佇まいを感じさせられる。
そして もう一冊
内田百閒さんの 『うつつにぞ見る』 筑摩書房
昭和7年~昭和44年の間に書かれた 百閒風人物論
これも今まで何度か読んでいるはずなのに
それでも どこからどう読んでも面白く ついついページをめくってしまう。
先日BSで 猫と著名人を特集した番組があった。
佐伯祐三 内田百閒 向田邦子 夏目漱石のそれぞれの猫との関係
それぞれに面白かったが やっぱり何と言っても内田百閒の 『ノラや』 が一番だった。
『ノラや』で語られる 猫の失踪への あの手放しの狼狽ぶりは何だろう。
何度読んでも 可笑しくて・・・そして悲しい。
今でもどこかでノラや~ ノラや~と泣きながら捜しているのではないかと思ってしまう^^
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,103 円
我が家の畑
ノラのチュウニャンのために 雨よけドームを作ってあるのだが
そのドームを覗き込むと あらら スイカが^^
今年はわりと出来が良くて 草と一緒にあちこちにゴロゴロと転がっている。
ちょっと前に読んだ車谷長吉さんの 『赤目四十八瀧心中未遂』
車谷さんは 時々新聞紙上で人生相談の回答者として登場している。
その回答が独特で なんとなく気になり 何冊か図書館で借りてみた。
自分の感性とは ちょっと相いれないなぁと思いながらも
どの本も ぐいぐい引きつけられてしまう。
そして 『赤目四十八瀧心中未遂』
読み進めているうちに まったく別な世界に誘われて
何? 何?と思っているうちに読み終えた。
こういう「知」の作家もいるのだと あらためて文章力のすごさを感じてしまった。
でも もう読むことはないかなぁ・・・。
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暑中 お見舞い 申し上げます
(わがふるさと フクシマに 早く平穏な日々が戻りますように。。。)
こんにちは^^
暑中お見舞いをありがとうございます~
タックンさんもお体に気をつけてくださいませね。今年もまた
熱中症の方が増えていますものね。
内田百閒の「ノラや」って読みました^^ ちょっとその心情はわたくしなどには
「?」ですが・・・そうかもしれないと思いながら。
タックンさんの故郷は福島でしたか。なかなか先に進みませんね。
心中お察しいたします。
by mimimomo (2011-07-18 14:39)
本を読まなければと思うんですが、なかなか。
猫と遊ぶつもりはあるんですが、なかなかきてくれない。
暑いので、ごろごろ三連休も終わりです。だめだめです。
by 春分 (2011-07-18 17:46)
こんばんは。
故郷に一刻も早く平安が戻ると良いですね。
立派なスイカを育てられましたね。
とても美味しそうです^^
by 絵瑠 (2011-07-18 18:00)
立派なスイカです。
夏本番ですね。今は台風の影響で
雨が降っていますが。
by 青の風画 (2011-07-18 18:11)
今晩は。
暑中見舞いネコチャンに★★★
台風大型です!
by 夏炉冬扇 (2011-07-18 19:37)
mimimomoさん こんばんは。
ありがとうございます^^
この連休は 体力回復のためと言い訳しながら
何もせずひたすらごろごろと過ごしました^^
「ノラや」 お読みになったのですね~
たしかに「?」なのですが・・・
まぁ百閒先生だからこその面白さなのかもしれません。
こんなに悲しんでもらえるとは ノラもびっくりでしょう^^
こんなことで フクシマが全国区になってしまうとは
残念でなりません。
by タックン (2011-07-18 19:57)
春分さん こんばんは。
春分さんもごろごろ三連休でしたか^^
だめだめとは・・・ちょっとお疲れ気味でしょうか。
癒しのテンちゃんの来訪が待たれますね^^
そう言われましても 春分亭は相変わらず魅力的な
メニューがいっぱい! いつも刺激的です^^
by タックン (2011-07-18 20:08)
絵瑠さん こんばんは。
ありがとうございます^^
家はなくなったとはいえ、
フクシマには親戚も友人もたくさんいます。
こんな形で住んでいた場所を失うことになるなんて
まったく理不尽なことです。
一日でも早い終息を・・・切に願います。
スイカ ついつい自慢したくなってしまうのですよ^^
by タックン (2011-07-18 20:15)
青の風画さん こんばんは。
猛暑日が続いています。
雨が降らないせいか どこもかも砂塵がのぼる通信隊です。
超大型台風ということで それが心配ですが
雨が待ちどうしい明日のお天気です^^
スイカはついつい・・・中身はどうでしょう^^
by タックン (2011-07-18 20:24)
夏炉冬扇さん こんばんは。
このニャンは 我が家の地味トラニャンの中でも
一番の器量よしです^^
台風の影響はいかがですか。
関東は 明日後半からあさってにかけての通過のようです。
雨だけなら大歓迎なのですが 風が心配です。
by タックン (2011-07-18 20:27)
「ノラや」を見ました。
他人から見ればなんでこんなに、と思ったり、
ヤッパリ天才だと思ったり^^。
by 斗夢 (2011-07-19 06:33)
タックンさんの記事を読んでいて、
内田百閒さんの「ノラや」を読んでみたくなりました。
人にとって、犬や猫などのペットは、
ある意味では人間以上の存在ですね。
それなのに法律では器物として取り扱われます。
愛しているペットは器物ではありません。
これだけでも、為政者たちの品性が分かるというものです。
スイカは見事ですね。
僕の畑でも珍しくスイカが育っています。
by 未来 (2011-07-19 07:51)
斗夢さん こんばんは。
ご覧になりましたか。
本当に・・・どうしてこれが面白いのか?
私は内田百閒の他の本から『ノラや』にたどりついたので
あの百閒先生がこんな一面をとびっくりしました。
でもあの百閒先生だからこそ と思うところもあります^^
by タックン (2011-07-19 19:58)
未来さん こんばんは。
今回の震災では 未来さんが詩に書かれていたように
もの言えぬ動物たちの行く末に心が痛みました。
共に同じ時間を暮らしているペットは 命ある家族の一員
器物扱いとは・・・違和感を感じますね。
『ノラや』は 可愛い可愛いというようなペット本とはちょっと違って
面白いと薦めていいのかどうか・・・
内田百閒の文学のひとつと思って読んでいただければと思います^^
未来さんの畑にもスイカごろごろですか♪
太陽をいっぱい浴びて育ったスイカの味は格別ですね~
by タックン (2011-07-19 20:23)
花さんの写真いいですよね
私も好きです
タックンさんの写真も素敵ですよ
車谷氏の奥さんが詩人の高橋順子さんで
連詩を習った時40才くらいでお互いに
初婚でいつも話題にしてのろけてました
小説おもしろそうですね
福島大変な受難だと思いますが日本いや世界
全体の問題として一人一人が認識してほしいですね
by きよたん (2011-07-19 21:19)
きよたんさん こんばんは。
花さんの本は 好きでほとんど読みました。
あんなふうに写真が撮れるといいですね。
そうですね 奥様が詩人だと何かに書いてありましたが
きよたんさんはご一緒したことがあるんですね!
車谷さんは 最後の私小説家と言われるとも聞きましたが
独特な文学世界がありますね。
放射能汚染 今回の福島の汚染肉牛の件は
もう誰もが避けることの出来ない問題として
日本中の人に提起してくれたのではないでしょうか。
by タックン (2011-07-20 20:37)
今日(21日)はちょっと涼しいですが、
でも、ひまわりの季節ですね〜
『ノラや』は昨年読みました。
期待が大きかったせいか、
なんだか納得できないまま、いや少し辟易しながら
最後までいってしまいました。
もちろん、その心情はよく分かるのですが、、、
でも、内田百閒の他の著作を読めば、
また違う感想になるかもしれませんね。
この二週間ほど仕事に関連する本ばかり読んでいました。
(ジャポニスム、アールヌーヴォーといったあたりです)
もちろん、それはそれで面白いのですが、
そろそろまるで違う物語の世界へも飛んでみたいです。
by e-g-g (2011-07-21 15:06)
e-g-g さん こんばんは。
久しぶりに汗をかかないで済む一日でした。
ちょっと元気回復です^^
『ノラや』・・・確かにどう評価したらいいか
内田百閒だからこその可笑しさなのかもしれません。
内田文学の面白さは 読む側は可笑しいと笑えるのに
本人は至って真面目なところにあるのかもしれませんね。
なんでもないことを なんでもあるというような書き方
その文章力と描写の確かさに魅せられています^^
まるで違う物語の世界へも飛んでみたい・・・
私にとっては車谷長吉さんの 『赤目四十八瀧心中未遂』が
そうだったかもしれません。
文学の世界は深く広いのですね~
by タックン (2011-07-21 19:41)
おはようございます。
本当に暑い日が続いていましたね~
昨日と今朝はかなり涼しくて楽ですぅ♪
相変わらずたくさん本を読んでいらっしゃいますね。
私も昔の様に本を読もうと思っているのだけど最近はなかなか紙の活字を追えません。。。。
北海道の拓真館で鎌田實さんの「よくばらない」を購入しました。久しぶりの活字です。
ニャンの暑中見舞い、いいですね~(^^)
スイカごろごろ、羨ましいです!!
福島は本当に辛い状況です。
一日も早く平常が戻る事を心から祈っています。
by トリエル (2011-07-22 06:50)
トリエルさん こんばんは。
今日も過ごしやすい一日でしたね~
窓からの風が気持ちよかったです。
本は眠りの前の積読^^
一冊がなかなか終わりません^^;
鎌田實さんは「よくばらない」という本も出しているのですね。
「がんばらない」が気になっているのですが まだ読んでいません。
「よくばらない」も「がんばらない」も ほどほどにということでしょうか。
スイカ 初採り 白いところがやけに多いスイカでした^^;
福島 放射能 の言葉を聞かない日がありません。
ひとたび事故が起これば 広範囲に犠牲が強いられる原発
その怖さをまざまざと見せつけられています。
by タックン (2011-07-22 21:37)
ごろごろと本を読んで過ごすのも、暑い日の休日の過ごし方としては
良いかもしれないですね。昼間からビールばかり飲んでるより^^;。
スイカ、立派ですねぇ~。
by sakamono (2011-07-24 13:15)
猫が失踪してしまうことは、よくありますね。
それまでに飼い主が邪険に扱っていたりしたら、恨みが溜まって、たぶん家出するのでしょうね。ウチに昔飼っていた猫も失踪した猫もいます。
内田百聞さんの小説のお話がよく出てきますね。僕も一度読んでみようと思います。
車谷長吉さんの、『赤目四十八瀧心中未遂』を読まれたのですね。車谷さんの小説は、独特の世界です。世捨てになりたいと願われながら、出家や得度まではいけなかった。けれども、人間が生きていくとき、生業がつきまとうもの、であることを作品を読んでいて感じます。
今年は、特に暑いですから、どうぞご自愛くださいね。
では、また、お寄りしますね。(^。^)
by 山雨 乃兎 (2011-07-24 19:37)
>sakamonoさん こんばんは。
昼間のビールも美味しそうですね~
ゴロゴロの欠点はすぐに眠くなってしまうことです^^;
スイカ ついつい自慢を^^
今年はいつになくいい出来なのですよ♪
by タックン (2011-07-24 21:17)
>山雨 乃兎さん こんばんは。
そうなんです。よくある猫の失踪なのですが
帰ってこないと泣き 見つからないと泣き
電柱に張り紙 新聞にまでお願いを出して
そしてやっぱり帰ってこないとなく 内田百閒の『ノラや』
何故これが面白いのか???ねのですが・・・
それが面白い^^
車谷長吉さんの本と対極にあるような本です。
山雨 乃兎さんも以前 車谷長吉さんのことをお書きに
なっていましたね。
人間が生きていくとき、生業がつきまとうもの・・・
確かにそのような世界を感じました。
一方 車谷長吉さん独特の知性も作品の隅々から匂ってくるような
そんな不思議な作家だなぁと。
山雨 乃兎さんも 体調を整えて 暑さをのりきってくださいね。
いつもご訪問をありがとうございます^^
by タックン (2011-07-24 21:33)