12月の通信隊 [深谷通信隊の四季]
12月も半ば、特に忙しくしている訳でもないのに、ブログがご無沙汰です。
通信隊のシンボルだった鉄塔が日に日に短くなっていくのを見ていると、
あの美しい鉄塔が一本一本剥がされて行く姿が痛々しく、何とも言えない
寂しさを感じます。
今では「早く無くなっておしまい」という気持ちですが^^
(12月9日現在)
今年は暖冬とか、通信隊もいつになく緑の草原が広がっています。
チューニャンは、相変わらず通信隊で暮らしています。
いつ家に入る? と毎日問いかけているのですが
のびのびと通信隊を走り回る姿を見ていると
ここで生を全うさせてやりたいとも思うのです。
冬になって富士山がきれいに見える日が多くなりました。
その富士山を見上げながら、黙々と歩く人が連なって行きます。
これからどう変わって行くのか・・・
解体されていく鉄塔を眺めながら誰もが同じ思いに駆られていることでしょう。
とにかく寂しい、今冬の通信隊。
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原節子さんの訃報が大きく伝えられました。
映像の中の年齢と亡くなられた現実の年齢のギャップが不思議な感覚でした。
私の場合、原節子さんのファンというよりも
小津安二郎の映画の場面の人としてのファンでした。
以前ブログでこんなことを書きました。
http://tonntonn-kuronei.blog.so-net.ne.jp/2005-12-15
今はまた違った見方になっているのですが
『東京物語』は私の中では不滅の名作です。
冬枯れの野に、解体されていく鉄塔、それを見つめるカラスとネコ...
みたいなモノ語りを感じてしまいました^^;。
私は20代後半の頃に『東京物語』を観ましたが、とても面白く
感じました。どこがどう、とは言えなくて、あんなに長い映画を
退屈せずに、最後まで見られて、なんだか面白かった、という
不思議な感想を持ちました。と、いう話を当時友達にしたら、意見の
一致を見たコトが、また面白かったです^^;。
by sakamono (2015-12-09 22:54)
この広々とした空間が残ることはないでしょうが、残したいと思います。
わたしは小津監督フアンということではありませんでしたが、みんな
見ました。
内容は忘れていますが、笠智衆が好きでした。
by 斗夢 (2015-12-10 05:00)
家族の崩壊と同じように通信隊も崩壊していくのですねぇ~
何とも寂しいですよね。(東京物語の記事読ませていただきました)
by mimimomo (2015-12-10 06:30)
日に日に鉄塔が短くなっていく姿は、
まるで自分の姿を見ているようでやるせないものですね。
二羽のカラス、親子なのでしょうか、
それとも恋人同士なのでしょうか。
すべての写真に詩情が溢れています。
東京物語の記事読ませて貰いました。
この作品は、日本の宝物というだけではなくて、
今では世界の財産になってしまったような作品ですね。
あのラストシーンは思い出すだけで泣けてきます。
by 未来 (2015-12-10 07:20)
小津安二郎の映画では欠かせなかった原節子さん
鎌倉にお住まいで散歩中あの家がそうだと教えてくれる
人もいました。
通信隊 壊される鉄塔 寂しい風景です。
跡地はどうなるんでしょうか
by きよたん (2015-12-10 11:01)
ハシブトカラスのようですね。
by 夏炉冬扇 (2015-12-10 18:26)
ほんとうに鉄塔というのは
孤独でもすくっと立っているからいいのですね。
解体途中の姿はなんとなく無惨です。
でもそれさえも、すっかりなくなってしまったら
空虚感が残るかも知れませんね。
さすがに霜が降りる朝が増えてきました。
by そらへい (2015-12-10 20:06)
しばらくこの辺りには来ていませんでした。この辺りのアンテナはすべてなくなるんでしようね。もう象の檻もなくなったんですね。
by takenoko (2015-12-11 09:30)
物が壊されるというのは、何を見ても切なくなります。
元には戻らないんだなあ、と。
これは野生(?)の山茶花ですか?
ひっそりと咲いていて、美しいです。
原節子さんは、どのように暮らされていたんでしょうね。
by toro (2015-12-11 10:56)
亡くなった父にとっても原節子さんは憧れの女優さんだったようです。テレビで小津映画をやっているとよく見ていました。つきあって私もなんとなく見ていましたが、いまあらためて見たらまた違う感想を持つかなあ。
通信隊のひろびろとした風景は魅力ですが、見慣れた風景が変化していくのは寂しいですね。私は遠くもない故郷の風景が恋しくて、車窓から冬の富士山が見えないか探しています。
by はてみ (2015-12-11 12:40)
sakamonoさん こんばんは。
そうでしたか 20代後半で『東京物語』の面白さを理解されていたのですね。
私はなんでこんな日常を淡々と描いている映画が面白いのだろうと思っていました^^ 歳を重ねてようやく、小津の映画を素晴らしいという人たちと語れるようになりました。
正月休み、原節子さんを偲んでまた『東京物語』を見たいと思っています。
by タックン (2015-12-11 20:07)
斗夢さん こんばんは。
何もない空間がいかに贅沢なことか、わかっていてもこのままという訳にはいかないのでしょう。残念です。
私も小津映画はほとんど見ていますが、結構ユーモアがあって楽しい映画もありますね。映画を見ながら日本でもこういう時代があったのだとその時代の佇まいにも魅せられます。
by タックン (2015-12-11 20:18)
mimimomoさん こんばんは。
東京物語の記事までみていただき、コメントもありがとうございました^^
通信隊もここ数年ゆるやかに変化を続けてきました。
それでもだシンボルだった鉄塔がある間は風景との一体感があったのですが、いざ壊されて行くのを見ていると、今までの私の中の通信隊が遠くに消えて行ってしまうような寂しさを感じます。
感傷だとわかっているのですが・・・^^;
by タックン (2015-12-11 20:29)
未来さん こんばんは。
そうですね・・・身を削られていくような心の痛み
自分に重なるのでしょうか。
カラスは警戒心が強くてカメラを向けるとすぐ飛び去ってしまうのですが、この二羽は結なかなか好的です^^
カラスの子育てを見ていると親が子ガラスを大事にしているのがわかります。この二羽は親子ではないでしょうか。
東京物語の記事にコメントをありがとうございました^^
最後のシーン、多くを語らないことがより深い寂しさが伝わってきますね。残された側にはまたいつもの日常が続いていくのでしょう。
by タックン (2015-12-11 20:39)
きよたんさん こんばんは。
鎌倉に行くと時々ここのどこかに原節子さんのお住まいがあるのだなぁと思う時がありました。
どんなお暮らしだったのでしょうね。
通信隊の鉄塔はまた一段と低くなりました。
もう遠くからはその姿は見えません。
跡地の具体的な計画はまだ示されていませんが、どこまでも草地という風景はもう見られないと思います。
by タックン (2015-12-11 20:49)
夏炉冬扇さん こんばんは。
そうですね たぶんハシブトカラスだと思います。
通信隊ではハシボソカラスもたくさん見られますが、それぞれにテリトリーがあるようで、時々激しく空中戦をしているのが見られます^^
by タックン (2015-12-11 20:53)
そらへいさん こんばんは。
通信隊の鉄塔は受信塔だったので余計な送電線などがありませんでした。それだけに遠目にも美しい姿で存在感があったのですが、こうして解体されていく姿はなんとも痛々しく寂しい気持ちでいっぱいです。
もう二度と鉄塔のある風景を撮ることができません。
この鉄塔があったからこそ空の広さが感じられたのですが・・・
霜の降りる朝が続いていましたが、今日の天気、12月にしてはびっくりするほど温度が上がりました。これも温暖化の影響でしょうか。
by タックン (2015-12-11 21:13)
takenokoさん こんばんは。
通信隊をご存知でしたか。
象の檻のアンテナはだいぶ前に撤去されました。
あのアンテナ線に鳥たちが群れなして止まっていた風景もよかったのですが、最後の鉄塔も今月中にはなくなることでしょう。いつまでも同じというわけにはいきませんものね。
今の時期は富士山がくっきりと美しい姿が見られます。
by タックン (2015-12-11 21:19)
toroさん こんばんは。
本当に・・・壊されたものは二度と戻らない
ここに移り住んで25年、毎日眺めていた鉄塔がもうどこからも見られないと思うと、感傷だとわかっていても寂しい気持ちでいっぱいです。
何でしょう、急に自分の残り時間を意識したりして^^
この花は通信隊の入口にある植木さんにあった花です。
侘助のような・・・本当にひっそり咲いていました。
原さんもひっそりと暮らされていたようですが、それでよかったのでしょうか・・・。
by タックン (2015-12-11 21:30)
はてみさん こんばんは。
原節子さんはお父様がファンだったのですね^^
私の連れ合いも憧れの女優さんのようです(写真集もいっぱい^^)
私は小津映画の中の原節子さんのファンです。
『東京物語』の場合、それぞれ役柄が笠智衆であり、東山千恵子であり、原節子であり、杉村春子でありとそれ以外の俳優が考えられないほど完璧な構成になっていると思います。
機会があったら改めて見てみて下さいね。
はてみさんの故郷からも富士山が見えるのですね。
心と一体感になれる風景ってありますよね。
通信隊風景は幻の風景になってしまうのかなぁ。
by タックン (2015-12-11 21:50)
おはようございます^^
前のコメントを入れる時書き忘れちゃいましたが、白い椿かな、とっても良いお写真ですね。
by mimimomo (2015-12-12 06:34)
mimimomoさん おはようございます^^
この花は通信隊入口の植木屋さんに咲いていました。
「これは侘助っていうのかも」という人もいましたが
花の名前には詳しくありません^^;
たくさんの植木の中でひっそりと白さが目立ちました。
by タックン (2015-12-12 09:09)
こんにちは。
富士山もすっかり冬景色と思っていましたら、先日の暖かさ、、、
最近は本当に極端な天候が増えましたね。
鉄塔もここまでくると面影もなく?^^;
「早く無くなっておしまい」というお気持ちがわかるような気がします。
最近家人がグーグルでこの辺りの昔の航空写真をよく眺めて懐かしそうにブツブツ言っております。^^
by nakasama (2015-12-13 11:21)
nakasamaさん こんばんは。
本当ですね〜 通信隊から眺める富士山も今年は白さが少ないようです。
鉄塔・・・いよいよ最後の部分になりました。
いつまでもあっていいものではないので、撤去は仕方ないことですが、やっぱり寂しい気持ちになります。
グーグルで昔の航空写真が見られるのですね。
横浜薬科大の屋上から眺めた通信隊の敷地が本当に真ん丸だったのにびっくりしましたが、当時はもっとアンテナ群で埋まっていたのでしょうか。
これからどうなるのか・・・せめて富士山が見られる空間は確保して欲しいと思います。
by タックン (2015-12-13 20:54)
こんばんは。
バタバタと過ごしているうちに、今年もあとわずかになってしまいました。
鉄塔が少しずつ高さをなくしていく姿が、とても寂しいですね。
ひとつの時代の終わりですね。
その敷地は次に何になるのでしょうか?
富士山が大きく近く感じるのは気のせいかな?
通信隊で暮らすニャン、寒くないのですか?
通信隊の番ニャンですね。
by トリエル (2015-12-19 21:25)
トリエルさん こんばんは。
今年は暖かいせいでしょうか、年末の感じがしませんね。
通信隊 もうすっかり鉄塔は姿を消しました。
通勤時に毎日見ていた風景だけに、ぽっかり心にも穴が開いたような気持ちです。
跡地は、まだ具体的な話は聞こえてきませんが、このまま残ることはないでしょう。10年間写し続けた風景が幻の風景になってしまうのでしょう。
ニャンは毎朝夕餌を運んでいますが、家に連れてくる時期を考えてはいるのですが、はたしてどちらが幸せか迷っています。まだまだ元気なので・・・。
今日はメールをありがとうございました^^
by タックン (2015-12-20 19:03)
鉄塔、どんどんなくなっていくのが見えてしまうのですね・・・。
すごく寂しいですね ^^;
一枚目のお写真、良いな。
by moz (2015-12-21 19:03)
mozさん こんばんは。
鉄塔が毎日少しずつ壊されて行くのを見ているときはすごく辛い気持ちでしたが、もうすっかりなくなってしまうとあきらめがつきました^^
いつまでもこのままという訳には行かないのは当然で、また新しく地域のために生まれ変わってほしいです。
大空を眺めるのは気持ちがいいですね〜
せめてこの環境だけは残して欲しいものです^^
by タックン (2015-12-21 21:14)
長くお寄りしてなくて済みませんでした。
鉄塔が取り壊されたのですね。
寂しくなりましたね。
物事は、変わっていきます。また、新しい喜びも、きっとあるでしょう。
また、お寄りしますね。(^。^)
by 山雨 乃兎 (2016-01-04 01:38)
山雨 乃兎さん
明けましておめでとうございます。
こちらこそご無沙汰で申し訳ありません。
ある意味心のシンボルだった鉄塔がなくなって
寂しい思いをしています。
そうですよね〜 物事は変わって行くのですよね。
私の場合、変わって行くことは歳を取ることで、それはそれで寂しいものです^^;
山雨 乃兎さんにとっていい年になりますよう。。。
by タックン (2016-01-04 07:27)