2023年 5月の通信隊 踏青 [深谷通信隊の四季]
5月。枯れ色だった草地はあっという間に緑一色の草地に。
一歩足を踏み込むだけで緑の匂いにむせ返るようです。
リハビリを兼ねて、毎朝5時半ぐらいに通信隊跡地を歩きます。
遠出はまだ無理なので同じコースを回るだけ。
早朝の草地は朝陽に照らされて、きらきらと輝いています。
草をかき分けるように小道ができて
朝の散歩をする人々の「おはようございます」の声が聞こえます。
この茂った草地を見ると「踏青(とうせい)」という言葉が浮かびます。
「踏青」、または「青き踏む」
俳句では春の季語になっています。
由来は中国の古い習慣から来てるということですが
今では春の野山の青草を踏んで遊ぶ
「萌えた緑の草を踏むという色感も、感触も備わっている」と歳時記に。
来し方に悔いなき青を踏みにけり 安住 敦
踏青や古き石階あるばかり 高浜 虚子
今の私にこの緑の中に飛び込めと言われても無理な話ですが
今は亡き犬のダイちゃんと歩いていたころは、泳ぐように草地の中を歩いたものです。
連休中は暖かったものの、風が強くてヨタヨタ歩きの私は飛ばされそうでした。
そんな朝、久しぶりに大きな白い雲が見られました。
白い雲の中に小さな黒いリングのような雲も(見えるかな)不思議な空模様でした。
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競馬の本を買いました^^
土曜日のテレビ東京」ウイニング競馬」のレギュラー、キャップテン渡辺さんの『神の馬券術』
家にいるようになってから、土日の競馬番組をなんとなく見るようになり
そのうち馬の美しさに惹かれ、競馬の面白さが少しづつわかるようになって
土日が楽しみになりました。
と言っても競馬についてはチンプンカンプン、言葉も賭ける仕組みもわかりません。
馬の名前が9文字以内ということもブログ友middrinnさんからお聞きして初めて知りました。
キャップテンさんが番組で本を出したのを知り、基本がわかるかなと購入しました。
ワクワクしながら開いたのですが、やっぱりド素人には難しい。
賭けようとは思いませんが、気に入った馬が勝つ喜びを味わいたいです。
それにしても馬の走る姿は美しい。
2023年 4月 アカシアの花 蜻蛉 [日々の眺め]
今年も通信隊跡地にアカシアの花が咲きました。
やはり例年よりは早く「もう咲いているわよ」と友人の知らせで
アカシアの小径(私が勝手に命名しましました^^)に走りました。
実際は腰の痛みをこらえてよたよたと、写真も上手く撮れませんでしたが
小径に着いたとたん、懐かしい匂いに包まれました。
調べてみると、ここでいうアカシアは別名ニセアカシア
または針槐(ハリエンジュ)とか
どうしてニセアカシアと言われるのか興味深いですが
私はアカシアの方がぴったりきます。ハリエンジュもいいですね。
以前はもっと木の本数があったのですが、年々枯れてしまい
今では少し寂しい小径となってしまいました。
咲き充ちてアカシアの花汚れたり 高浜年尾
アカシアが植えられている土手下は
スイバが小花を付けて密生しています。
花が咲き終わると、この小径は花びらで真っ白になります。
その花びらの上をそっと歩くのが楽しみ、ぜいたくな気分になります。
特に雨の日の夕暮れはあたりが甘い匂いに包まれます。
針槐(はりえんじゅ)風とどまればにおひたつ 深谷雄大
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蜻蛉
朝の散歩の途中、いつも休憩している農家のハウスの淵で
私のシャツのボタンに蜻蛉が止まりました。
ボタンは1センチくらいの大きさ、小さな小さな蜻蛉が止まったままです。
緑色に透き通った体を震わせています。
思わずカメラでパシャリ、透き通ったままの姿が撮れました。
蜻蛉はトンボに似た昆虫だが、トンボのように颯爽ととぶことはできない。
飛ぶ力は弱く、風に舞うかのように空中を飛ぶ。空気がゆらゆらと揺らいで見えることを
陽炎(かげろう)と言う。カゲロウはこの陽炎のように不確かではかないことから名づけ
られたと言われている。(Wikipediaから)
寿命は多くが1~2日とか、「はかなく短い命」の象徴として「陽炎の命」という言葉が
つくられたとか。いろいろ調べてみると「蜻蛉」は面白い昆虫だ。
2023年 4月 点景 [日々の眺め]
あわただしく桜の季節が終わって、それを待っていたかのように
花々が次々と咲きだしました。
草地も青々と生命溢れる景色に様変わり、遠方の友人から送られてくるラインも花でいっぱい
スマホは花色に埋まります。
朝、歩行練習を兼ねて歩く道も草花でにぎやかです。
ホトケノザが全盛だった草地に、代わってオレンジ色のナガミヒナゲシが
目を惹きます。
可愛い花ですが外来種とか、その繁殖力の強さで納得です。
朝、オレンジの花びらに太陽の光が当たり
ゆらゆらと揺れる姿は何とも美しい。
畑もネギ坊主ができるといよいよ初夏
代わりにスナックエンドウ、絹さや、新玉ねぎなど食卓をにぎわせています。
農家の柿の林、枝々の造形が面白い。
通信隊も枯れ地だった草原が緑色に染まります。
あちこちにタンポポの花
一方でつぎつぎと綿毛になっていきます。
しばらく聞こえていなかった雉の鳴き声、雲雀の鳴き声、ウグイスの澄んだ声
生命を謳歌するようなその声にしばし耳をそばたてます。
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90歳になるまで、コミュニティハウスで書道を教えてくださっていたA先生が
いよいよ晩年の新たな住まい老人ホームに入ることになりました。
10人も満たない生徒でしたが、毎回和気あいあいと楽しい教室でした。
何より私たちは先生の書が好きで、手本と称して何枚も手にしていたものです。
最後に書いて欲しい一字があればということで、それぞれ好きな字をお願いしました。
私は「受」にするか「風」にするか迷いましたが、「風」でお願いしました。
みなみらんぼうの「僕は風になりたい」という歌が好きなもので^^
いよいよという日、数人で見送りました。
しばらくは玄関に飾り書を見るたびA先生の新しい暮らしを思いました。