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お花見 [日々の眺め]

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雨が続いて恒例の花見の時期をいつにするか天気予報をにらめっこでした。
結局室内から花見ということになり、妹宅の2階から窓いっぱいの桜を愛でながら
お弁当を囲みました。
いつもは崎陽軒のシュウマイ弁当なのですが
今年は奮発して豆腐料理の「梅の花」弁当となりました。
どれも美味しかったのですが、生麩のよもぎ田楽が特に美味しかったです。

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その後、朝の雨が嘘のような青空が広がってきました。
早速屋上に出て、上からの桜を楽しみました。
ここの桜は横浜薬科大の裏手にあって、知る人ぞ知る桜の隠れ名所になっています。


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桜は少し色あせてきましたが、それでも満開の桜に囲まれる風景は圧巻です。


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大きな建物は昔ドリームランドに隣接していたホテルだったところです。
今は大学の所有となり、時々住民に開放されます。


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冬場ですとここに富士山がくっきりと見えるのですが、だんだんかすんできます。
高台から見る景色は心を解放させてくれますね。

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散歩の途中、鮮やかに花開くシャクナゲを見つけました。
シャクナゲの花を見つけるたび、思い描くのは井上靖の詩集『北国』の中の
「比良のシャクナゲ」という散文詩です。

写真で見た比良山系の頂き一面にシャクナゲの花が咲く風景をいつか見に行こうと
心に秘めたまま10年が過ぎてもその風景をみることはないというような…
詩の具体的な言葉は忘れてしまいましたが、深い孤独というか悲しみが感じられる詩でした。
 
私もその詩を読んで、山一面のシャクナゲ、どんな光景だろうと想像しました。
その後、安達太良山で一面とは言えませんでしたが、山肌にたくさんのシャクナゲが
咲いているのを見ました。
山を明るく染めて孤独、悲しみとは無縁に感じられましたが、やはり詩の力でしょうか
比良のシャクナゲを一度見てみたいとシャクナゲを見るたび思いました。
足腰が弱った今はもう難しいでしょうが写真集だけでもと思っています。


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この「比良のシャクナゲ」だけでなく、詩集『北国』に書かれた散文詩はどれも魅せられました。
これらの中から小説となったものもあるようです。
久しぶりに井上靖の本を読んでみたくなりました。 


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2023年 3月の通信隊  [深谷通信隊の四季]

気が付けば3月も半ば、いつもより早い春の到来が
日々の暮らしを戸惑わせています。
毎朝の散歩道、休耕地となっている畑一面が
ホトケノザのピンクの花で埋められていました。
太陽が高くなる昼間、
光を浴びてそれはそれは見事な花畑です。

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畑の小松菜もあっという間に菜花に。
畑のあちこちに黄色い小さな花畑を作っています。


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犬のダイちゃんを散歩させていた時はたびたび出くわした朝焼け
思うように歩けない今は散歩で間に合った時だけになりました。
一刻一刻ダイナミックに変わって行く空模様は
ただただ見惚れるばかりです。

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「霧が出ているわよ」と散歩友達に言われて慌てて通信隊へ
体全体がすっぽり包まれる霧中も私が着く頃は半分に
それでも霧の通信隊は幻想的です。

  朝霧や 青の草地を 駆ける人

  春霞 行き交う人は シルエット

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平日の通信隊は野球少年たちの声も聞こえず
犬の散歩やウオーキングの人数人が
思い思いに歩いているだけで静まり返っています。

富士山がこんなにきれいに見えるのも後わずかでしょう。

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大きな合歓木もまだ裸木のままです。
花の時期は思わず立ち止まってしまうほど美しい花をつけます。
枝が土手に映ってなんとなくアートだなと思って^^

  彷徨って 春に遊ぶや 影法師


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通信隊のはずれ、近くの保育園児たちが
列をなして歩いていました。
キャア!キャア!と可愛い叫びが聞こえてきます。


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この道には何本かのエゴの木がありましたが
花咲く5月ころ、白い花が散って道は真っ白になります。
その風情に惹かれて遠回りしたものです。

   老夫婦 エゴの花散る 路を行く


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こんなに青い空は久しぶりです。
この日はどこを見ても雲一点もありませんでした。


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変わり映えのない通信隊風景ですが
私にはそれが癒しとなっています。
桜の開花宣言もでた3月、この枯れ色の草原も
あっという間に緑の草地になるのでしょう。

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WBCで賑わう毎日、誰もがTVの前で侍ジャパンの投打に一喜一憂
コロナなどどこに行ったかのような歓喜に包まれています。

そんな中、3・11 震災の日

もう12年も過ぎたのかと思います。

あの日、横浜の障害を持っている人たちの日中支援施設に勤めていた私は
ホームの指示に従って、利用者さんを自宅まで送り届ける補助に回りました。
最後の利用者さんを届け終わったのが10時ころ、ラジオから流れる津波情報は
聞いていましたが、実際TVに映された津波の様には声も出ませんでした。
余震に揺れる町を帰路につきましたが、バスはとまったまま、家までの暗い道を歩きました。
見上げると月が煌々と照らされて、今この時も、東北であの大津波が起きているのが
嘘みたいな静けさでした。

   煌々と 震災の夜の 月明り 

それからは津波と原発、日本中が衝撃を受けた日々が続きました。

あれから12年。
福島の友人が短歌を送ってきました。

   駅周り整備されども朽ち果てた家々そのまま明かり灯らず

   被災者の心の時計は止まったまま動かす手立て自己責任か

12年というはどういう長さなのでしょう……


         

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2023年 2月の通信隊 [深谷通信隊の四季]

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2月も気がついてみれば半ばを過ぎている。
私の場合腰がまだ本調子ではないので、病院以外どこかに出かけることがないのに
それでも日々があっという間に過ぎている。

この日は、連れ合いが畑で使う笹を取ってきたいというので、
通信隊のはずれにある雑木林まで付いて行った。
笹はスナックエンドウや絹サヤの芽に支えるために必要らしい。

久しぶりにこの広い道を歩いた。
草地はまだまだ枯れ色だが、よく見ると青い草が土を盛り上げ、小さな花々が咲いている。
桜の咲くころはあっという間に草色に染められているのだろう。


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空はパステル色 春の空だ。
正面に富士山がすっきりと見える。


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雑木林は以前と比べてずいぶんと小さくなった。
冬だからかもしれないがなんだかさびしい。

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雑木林の小径に落ち葉や小枝が積り、歩くのも大変だが目的の笹は両方に茂っていた。

昔はこの木々の間を台湾リスが飛び回っていたが今はどうしているのだろうか。
台湾リスもそうだが雉の鳴き声もしばらく聞いていない。

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通信隊があったとき、何かの土台だったのか
がっしりとした石に水が溜まっていた。


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途中、一本だけの紅梅が満開。


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振り向くと、いつもの猫がきょとんと
どうやら私たちを見かけてついてきたらしい。

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遠く枯れたクルミの木にやや大型の鳥が止まっていた。
私のカメラでは何の鳥か見極めることができない。
カラスでないのは確かだが。


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通信隊はちょっとした雨でも水たまりができる。
昔はカモが泳げるほど大きな水たまりができた。
今は亡き犬のダイちゃんが、喜び勇んで水と戯れていた日の事が懐かしい。

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平日の野球グランドはひっそりとして、あの休日の喧騒が嘘みたいだ。
連れ合いが笹を取る間、このベンチに座って休憩、空を見ながら思い切り深呼吸。
あぁ何だろう、この解放感は!

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両手に抱えきれないほどの笹を引きずって連れ合いが戻ってきた。
いつもの道をカサカサ音をたてての帰路、私は少しルンルン気分。

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梅の枝を枕元に飾りました。
あまりにごちゃごちゃしていて、肝心の梅の花が見えにくいですね。
100均で買ったお雛様以外はみんないただき物。
猫好きだと思われているようで、あちこちから猫グッツが集まります^^

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