小春日和のある日 [日々の眺め]
小春日和のある日
久しぶりに遠出、遠出と言っても車で10分くらい義父母の墓を訪ねた。
ドリームランド跡地にできた横浜市営墓地の一角。
公園墓地となっているので、同じ形をした石碑が芝生に並んでいるだけ。
石碑には小さな花台があるだけで塔婆や線香台はなし。
ドリームランド時代の樹木がそのまま残されていて、墓地は木々と季節の花に囲まれている。
特にバラの咲く季節は美しくここが墓地とは思えない明るさだ。
入口のメタセコイアの並木、その正面に水が流れる石のモニュメント。
そこは共同墓地となっていていつも花束が絶えない。
義父母の墓に水仙の花を活け、手を合わせる。
義父９６歳、義母１０１歳、それぞれの没年齢が刻まれている。
あり日の義母の言葉を思い出す。
「あんたも歳をとったらわかるよ」
実母の介護で思わず愚痴を言ってしまったとき、笑いながら言っていた。
義母はあちらから「ほらそうだろう」と笑っているに違いない。
見上げた空は、雲こそ多かったが晴れやかな青空
入口の水路にはゆったりとカモたちが泳ぎ、時にはカワセミも姿を見せるという。
桜の開花宣言のための標準木
かわいい花びらが待機中
帰り道、近くの春日神社の脇道を通る。
神社の前の道を通る人、通る人、必ず立ち止まって礼をしている。
隣に鹿舎、数十匹の鹿がいて神社らしい厳かな雰囲気を醸し出している。
私も遠くから手を合わせご利益を願う（もっと歩けますように）。
墓地公園は高台にあって、天気が良ければ富士山が望める。
私もいずれここの共同墓地に入ることになっている。
あちらから見るこの風景はどんなだろう。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
１月はなんてあわただしい月なのだろう
お正月を迎えたと思ったら、あっという間に立春
友人から送られてくる短歌や俳句も春の花が詠われてくる。
最近、何気なく聞いた小林旭の『あれから』という歌に心惹かれた。
詞を書いていいのかどうかわからないので断片だけ。
若い日に同じ夢を見ていた二人
年月が経って何十年後に再開
泣き笑いあったあの日々
君も俺もあれからどこで何した
めぐり逢いのしあわせに
決して戻らない遠い昔に 乾杯！
あれからどこで何した という言葉に二人の時間の重さを感じ
思わず小林旭の語り掛けるような歌声に聞き入ってしまった。
久しぶりに遠出、遠出と言っても車で10分くらい義父母の墓を訪ねた。
ドリームランド跡地にできた横浜市営墓地の一角。
公園墓地となっているので、同じ形をした石碑が芝生に並んでいるだけ。
石碑には小さな花台があるだけで塔婆や線香台はなし。
ドリームランド時代の樹木がそのまま残されていて、墓地は木々と季節の花に囲まれている。
特にバラの咲く季節は美しくここが墓地とは思えない明るさだ。
入口のメタセコイアの並木、その正面に水が流れる石のモニュメント。
そこは共同墓地となっていていつも花束が絶えない。
義父母の墓に水仙の花を活け、手を合わせる。
義父９６歳、義母１０１歳、それぞれの没年齢が刻まれている。
あり日の義母の言葉を思い出す。
「あんたも歳をとったらわかるよ」
実母の介護で思わず愚痴を言ってしまったとき、笑いながら言っていた。
義母はあちらから「ほらそうだろう」と笑っているに違いない。
見上げた空は、雲こそ多かったが晴れやかな青空
入口の水路にはゆったりとカモたちが泳ぎ、時にはカワセミも姿を見せるという。
桜の開花宣言のための標準木
かわいい花びらが待機中
帰り道、近くの春日神社の脇道を通る。
神社の前の道を通る人、通る人、必ず立ち止まって礼をしている。
隣に鹿舎、数十匹の鹿がいて神社らしい厳かな雰囲気を醸し出している。
私も遠くから手を合わせご利益を願う（もっと歩けますように）。
墓地公園は高台にあって、天気が良ければ富士山が望める。
私もいずれここの共同墓地に入ることになっている。
あちらから見るこの風景はどんなだろう。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
１月はなんてあわただしい月なのだろう
お正月を迎えたと思ったら、あっという間に立春
友人から送られてくる短歌や俳句も春の花が詠われてくる。
最近、何気なく聞いた小林旭の『あれから』という歌に心惹かれた。
詞を書いていいのかどうかわからないので断片だけ。
若い日に同じ夢を見ていた二人
年月が経って何十年後に再開
泣き笑いあったあの日々
君も俺もあれからどこで何した
めぐり逢いのしあわせに
決して戻らない遠い昔に 乾杯！
あれからどこで何した という言葉に二人の時間の重さを感じ
思わず小林旭の語り掛けるような歌声に聞き入ってしまった。
こんにちは＾＾
素敵な公園墓地なんですね。うちのお墓も公園墓地ですが、ここには敵わないわ。
小林旭はあまり好きでないですが、この歌はしみじみと心に来ますね。
by mm (2023-02-06 11:38)
ご長命だったんですね。
年を経ると昔がよくなります。人も土地も。
by 夏炉冬扇 (2023-02-06 12:02)
ｍｍさん こんにちは。
遊園地だったドリームランドの跡地に作られた市の墓地なので
大きく育った木々に守られ開放的です。
周りを団地に囲まれているのですが
線香の匂いがしないのが人気です。
私も特に小林旭が好きと云う訳ではないのですが
たまたま聞こえてきたこの歌にちょっと心が揺さぶられました＾＾
by タックン (2023-02-06 14:49)
夏炉冬扇さん こんにちは
義父母、二人とも長生きでした。二人とも最後までしっかりしていて明るい記憶しかありません。
そうですね、歳を重ねるごとに若かった昔を懐かしく語るようになりますね、こんな歌に立ち止まるのですから＾＾
by タックン (2023-02-06 14:56)
綺麗ですっきりした素敵な墓地ですね。
宗教もここでは関係無いのでしょうね。
「歳を取ったら分かる」
私も若い頃何度も言われた気がします。
そして若い人に、言いはしないけれど
心で同じ様なことを思っています。
私はこのごろ、必要以上に
歳を取ることに慣れないようにと思っています。
by そらへい (2023-02-06 20:38)
私も先輩や母から歳を取ったら分かるよって
何度言われたかな
愚痴を言うとそう返ってきます。
でも私は言いたくない言葉です。
いつまでも気持ちだけでも若いつもりでいたい
by kiyotan (2023-02-06 22:06)
そらへいさん こんにちは
これからはこういう墓地が増えるのでしょうか。
バラの時期はバラ園かとおもうほどきれいに整備されます。
「歳をとったらわかるよ」体調を崩してから
義母が笑いながら言っていたことをしみじみ思い出します。
必要以上に歳を取ることに慣れないようにと
そういう気持ちが大事かもしれませんね。
by タックン (2023-02-07 09:48)
kiyotanさん こんにちは
そうですね＾＾
私も母を介護していた時、母と同じ歳の義母につい弱音を吐くと、笑いながら母を擁護してくれました。
体力の衰えだけは仕方ないことですが、気持ちだけは前向きに、少しでも若さを保てたらと思います。
by タックン (2023-02-07 09:56)
公園墓地というのは、普通に公園なのですね。
広々と気持ちよさそうで、散策にも適していそうです。
うちのお墓は山の斜面にある小さな共同墓地で、近くにあるのも
お寺の敷地内だから、こういう風景を見ると墓地のイメージが
変わりますね。
by sakamono (2023-02-09 17:09)
sakamonoさん こんにちは
そうですね、石碑がずらっと並んでいますが、それがなければ普通の公園のようです。
ところどころにベンチも置かれていてのんびり談笑をしている人も見られます。
私の父母の墓地も田舎の山合いの斜面に建てられています。
それはそれでじっくりと故人に会いに来たという安らぎがありますね。
by タックン (2023-02-10 12:31)
しみじみと心にしみる文章ですね。いつもタックンさんの文章はそうですね。自分の雑さに気が付きます。
by 風船かずら (2023-02-15 13:46)
おはようございます。
穏やかな日々ほど貴重なものはありません。
今この時を大切にお過ごし下さい。
by 静謐な一日 (2023-02-16 10:54)
風船かずらさん こんにちは
いつもコメントをありがとうございます。
歳を取って感性が鈍ってきたのか、文章も思うようでありません。溢れる思いを書き綴る風船かずらさんの文章を読むとそのエネルギーがすごいなぁといつも思っています。
私のは箸休めかな＾＾
by タックン (2023-02-16 15:43)
静謐な一日さん こんにちは
コメントをありがとうございます
そうですね、一日の終わり「今日も終わった」と安堵する日々です。そういう日が続きますように…。
「静謐な一日」素敵なハンドルネームですね。
by タックン (2023-02-16 15:49)
ごぶさたしております。
墓参の日が、お天気でなによりでした。
本当に植物、木々、動物たち（鳥）にも癒されますよね。
実は、同じ番地のクスノキの下で眠る予定でおります。
（お写真にもありましたけれど）
なので、ご近所付き合い！？は続きますね。
まずはお互いに現状維持でいきましょうか。
by みえこ (2023-02-17 14:04)
みえこさん こんばんは
コメントありがとうございます＾＾
あのクスノキですか！
それは奇遇ですね。でもなんだか心強い＾＾
たぶん私が待っていることになると思いますが
ちょっと楽しみ(？)でもありますね＾＾
by タックン (2023-02-17 17:02)
早速、小林旭の曲、聞き入りました。
歌謡曲いいですね。遠い昔に乾杯っていうのがステキです。
そんな年の重ね方（もうけっこう重ねている）をこれからしたいものです。
井上陽水といい、今回の旭さんといい、また隠れた名曲があったら教えて下さいね。私の方は、陽水のLP「氷の世界」の中の一曲、「♪桜3月散歩道」をなぜか思い出しました。
by みえこ (2023-02-17 18:33)
広々として気持ちよさそうな墓地ですね。
母の老いが進み、父の眠る墓に母を納める時まで、
どんな道のりになるのだろうと不安です、うまくできるかなあと。
同時に、自分の骨は誰が墓に納めてくれるのだろうかとも。
でも心配しても仕方ないですね。
まだ先のことと願って、今は春を待ちたいです。
今日も空気の匂いが春らしくなってきたと感じました。
まるまるニャンがかわいい〜
by はてみ (2023-02-18 20:46)
みえこさん こんにちは
早速聞いていただけたのですね＾＾
わたしも陽水の「桜3月散歩道」を聞いてみました。
詞は陽水と違うみたいですが、歌は陽水の世界ですね。
陽水の曲は全部名曲だと思ってしまう＾＾
by タックン (2023-02-19 08:52)
はてみさん こんにちは
私も自分が今後どうなっていくのか、残される人のため終活を考えるようになりました。
私はもう父母を見送りましたが、母を介護していた時の葛藤が母が息を引き取ったとたんにすう～と消えたのを覚えています。
大丈夫ですよ、はてみさんなら＾＾
こちらもあちこちで梅が満開です。畑にも小さな花が咲きだしました。春が近づいているのを実感します。
by タックン (2023-02-19 09:13)
こんにちは。
義父母さんは長生きだったのですね。大往生ですね。
タックんさんも大変だったのではないですか？？
景色の良い墓地ですね。
小林旭の歌詞、いいですね。昭和の歌はやはりしっくり来ますね(^^ゞ
by トリエル (2023-03-08 16:09)
トリエルさん こんにちは
義父母は大きな病気もせず長生きをしてくれました。
自立していて私たちはもっとしてあげることがあったかもと思っています。
小林旭、この歌を聴いてなぜか胸がきゅんとなりました＾＾
by タックン (2023-03-10 12:09)
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