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2024年7月の通信隊 風の強い日 藪カンゾウの花 [深谷通信隊の四季]

7月に入り暑い日が続いています。
早朝散歩の以外は家で引きこもりです。
この日は風が強くて、通信隊草地のカヤがざわざわと
音を立ててなびいていました。
一瞬にして風の通り道ができて帽子を飛ばされながらも
思わず立ち留まってしまいます。

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カヤの根元にはひっそりとワルナスビの花。
枯れたネジバナも見えます。


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そんな中で遠目にも目を惹くぽつんと赤い花。
藪カンゾウの花です。
通信地を通るたびもう咲くころだと思いながら歩いていましたが
やっぱり咲いていました。
藪カンゾウは大好きな花、一番夏を感じる花です。

コースを変えていつも咲いているところに向かいました。
咲いてました!


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優しい花色であたりを明るくしています。
この花は一日花なので摘んで家に飾ることはできません。

田舎では近くの踏切の土手にたくさん咲いていました。
鉄の匂いを残して単線のジーゼルが通り過ぎると
ゆらゆらと揺れている姿が印象的でした。
それはここ通信隊で見る優しい花色ではなく、暑苦しいほどの濃い色でした。

藪カンゾウ、または野カンゾウ、詩的には忘れ草とも言われています。
万葉の時代から詠われてきたとか、憂さを忘れる花として愛されてきたのでしょう。
知人が「忘れ草」という同人誌を発行していました。
その知人もとうに旅立って、手元には数冊の詩誌がの残されています。

   忘れ草想いを残し逝った人

ここ通信隊のカンゾウの花は、正確には八重咲の藪カンゾウです。
仲間に尾瀬などに咲くニッコウキスゲがあります。
一重の楚々とした花群、一面に咲いていた風景は忘れられません。

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他にアカツメクサやシロツメクサ、ミントなどいつもの夏の花々が通信隊を彩ります。
そういえば、合歓木も気になりますが
遠目にももう花の時期は終わっているようでした。


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   藪カンゾウ、何度でも写したくなります^^

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暑い日と言っても空は梅雨空。
さすが日中は歩いている人はいません。


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庭に咲いていた木瓜に青い大きな実が1個ついていました。
私の田舎ではこれを「しどみ」と言ってました。
香りがいいということでタンスに入れたりしていましたが、
我が家の「しどみ」は何の匂いもしません。これから香るのでしょうか。


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※ 容量がいっぱいになりそうだったので、ブログ2を作ろうと思って
  いろいろいじっていたら、プロフィールの写真が入れ替わってしまいました。
  飼い猫ったピーの写真です。かわいい猫でした。


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2024年 6月の通信隊  空 [深谷通信隊の四季]

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ようやく梅雨入り宣言がなされました。

まだ腰の具合がイマイチなので、行動範囲が限られています。
写真は同じような風景ばかり、空ばかりを撮っています。

雨が降らない限り、朝は5時半ごろ散歩に出かけます。
同じようにリハビリのために歩いている人たちと挨拶、
85歳だという人に「あなた、頑張らなくちゃだめよ、1,2,1,2」と
あっという間に追い越されて行きます。


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6時。

近くの寺から梵鐘の音が聞こえてきます。
その間を縫うようにトランペットの音色。
時には詩吟を吟じている声が。

音はこの空に浸みるように消えていきます。


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雲は一時もじっとしていません。
時間がゆっくり動いていきます。

刻々と変わって行く空を見上げていると
いろいろ押し寄せてくる不安も現実も
「まあ いいか」「なるようになる」と思わせられます。

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途中、顔なじみの猫に挨拶、小粒のカリカリをあげます。
今朝は、カラスの親子がハウスの屋根の上でけたたましく啼いていました。
口移しに餌を子カラスの与えていたのですが、子カラスが羽をバタバタしながら
もらっている姿は何ともかわいく、嫌われカラスもいっとき休戦です。


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栗林の傍に羽が淡い青色の蛾が止まっていました。
調べてみるとオオミズアオという蛾らしいのですが
ほとんど動かなかったので死んでいたのかもしれません。
栗蛾というと記憶のなかでは、羽に大きな目玉のような模様をつけた蛾で
苦手でしたがこんなに美しい蛾もいるのですね。

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空。空。空。

昔、写真家のアラーキー(荒木経惟)が妻の陽子さんが亡くなったあと
空の写真ばかりを撮っていたという写真集を買ったことがあります(『写真ノ中ノ空』) 
モノクロ写真が主ですが谷川俊太郎が詩をつけています。

本当に空だけ、どんな気持ちで空を見上げていたのでしょう。


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その時読んだ荒木陽子さんの『東京日和』『愛情生活』『センチメンタルな旅』
かなり過激な内容に、こんな夫婦関係もあるのだなと思ったものです。


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2024年6月 梅雨入り前の通信隊 [深谷通信隊の四季]

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5月もあっという間に過ぎてしまいました。
毎日同じような日々を過ごしているのに時間が早く感じます。
いよいよ梅雨入り
我が家の紫陽花も満開です。


この日は友人二人がまだ思うように歩けない私を訪ねて来てくれました。
30代、ここ横浜で知り合った友人です。
会うのは5年ぶりくらいでしょうか、とりとめのな会話に開放された気持ちになりました。



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通信隊跡地も平日は人影もまばら

雲雀の高々な啼き声以外は静かな時間に包まれています。


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フェンスの向こう側は、かつての米軍の基地

崩れかけた建物が何棟か残されています。



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     最近お友達になったチャちゃん
     人懐こくすぐにごろりです。


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いつの間にか、この黄色の小さい花があちこちを埋めています。
花の名前はわかりません。
可愛い花ですが、その繁殖力は驚きます。外来種かな?


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かすかに白くなっているところはチガヤの群生。

きらきらと風にいっせいに揺れる光景に足が止まります。


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雲雀を撮りましたが・・・?
空高くうるさいほどのさえずり、
この草むらで無事雛をかえせるといいなと毎年思います。


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早朝、朝もやが通信隊を包み、近くの寺院の梵鐘の音が沁み渡ります。
その中から太陽がゆっくりと昇り、辺りを明るくしていきます。
いつもながら一瞬の幻想的な光景。


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通信隊の入り口、植木屋さんに咲いていた白い夾竹桃
どこか涼しげです。

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NHKの番組で、ビリーホリディを取り上げた番組をやっていた。

「映像の世紀バタフライ 奇妙な果実 怒りと悲しみのバトン」

人種差別を歌った『奇妙な果実』はあまりに有名だ。
私は若い頃、何気なく聞いていたラジオから流れてきたビリーの歌声に
一瞬にして魅せられてしまった。

その時の歌は『奇妙な果実』ではなく
『I,m a Fool to Want You』(恋は愚かというけれど)だった。
ジャズにはそれほど興味がなかったのだが、その歌声ですっかりビリーの声の虜になった。

それから聞いた『奇妙な果実』は辛い歌だった。

この番組でも何回もその辛い映像が映し出されていたが、
今でもアメリカという国の根深い人種差別があることを感じた。

ビリーは結局麻薬についばまれ、44歳という短い生涯を閉じたが
残された『奇妙な果実』という歌がバトンとなって
これからもその怒りと悲しみが歌われ続けて行くのだろう。

久しぶりに聴いた『I,m a Fool to Want You』
やはりビリーの歌声に最初に聞いた感動がよみがえってくる。



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