ニセアカシア [日々の眺め]
朝、遠回りしてバス停まで歩いていたら、なつかしい匂い
ニセアカシアの花が咲いていました。
もう花は満開の時期を過ぎて、足もと一面に雪のように散っていました。
この花は、もっと暑いときに咲くのかと思っていました。
というのも、この花のむせ返るような花の匂いは、若い日に過ごした街の匂いだからです。
公園を囲むようにニセアカシアの木が植えられていて、その下を何か息苦しい気持ちで
歩いた思い出があります。その日はとても暑くて、太陽がぎらぎらと・・・5月だったのかなぁ。
ニセアカシアの匂う街
あの牡丹の美しさを所有したいという
あのピアノの世界を所有したいという
あの空の青さを所有したいという
そして
君の日々を
とさりげなく言ったのだ
街に
ニセアカシアの匂いが充満して
逃げだそうとしていた
その日の午後に
干からびたコーヒー
新しいたばこの匂い
拡大された
あなたの
眼
あたし
立ち止まり
封じ込まれ
追いかけられて
夢の中に落下する
むせ返るニセアカシアの匂い
街は
あるゆる時計を
止めたまま
濃厚な匂いの時を刻んで行く
なのに
あなたの後ろにつながる
わたしの世界が見えない
ニセアカシア、大好きです。名前が可哀想です。
エンジュも好き・・・
タックンさんのふるさとも北の方なので、微妙に咲く時季が違うのかもしれませんね。私、コスモスを秋桜って書くのに違和感ありましたもの。
コスモスは夏に咲きます。秋の花は逆に早く咲きますよね。
by (2006-05-16 22:55)
宇都宮では、鬼怒川の河川敷に植えられてますね。
函館では街路樹でした。
それにしても良さそうな土手ですねぇ。
by 春分 (2006-05-16 23:05)
この花びらが散った細いあぜ道、良いですねぇ。天気の良い日にこんな道を歩きたいです。アカシヤの匂いというのに気づいたコトがありません。気にすれば、咲いているのかな?「アカシヤの雨がやむとき」は、カラオケでよく歌います(^.^)。
by sakamono (2006-05-17 07:39)
お早うございます。こちら昨夜から雨でただ今も。一日降るらしい。
両手に一杯の苺とは羨ましい。まだそんなに出来ません。
ニセアカシア、連なって昔の思い出。この木はテニスコートに植えてありました。葉っぱを取って行く占い、しましたね。
いい一日を。
by 夏炉冬扇 (2006-05-17 08:05)
里山に向かう道に1本のハリエンジュがありましたが
あまりにも大きくなり過ぎ、道にはみ出して
車の往来にも支障があるようになってしまい
去年切られてしまいました
幹だけ1mぐらい残っていましたが、この春には
新芽が出てました
ちょっとホッとしました
詩が・・・・・グッとビジュアルで迫ってきました
by アッキー (2006-05-17 17:08)
─ 花の香りに誘発されて記憶の扉が開く ─
そのような感覚を味わいました。
掛け金が一度はずれたら、もう止められない。
私も、むせかえる花の香りと記憶の奔流の中で溺れるような錯覚に。。。
by パキちゃん (2006-05-17 18:03)
こぎんさん こんばんわ!
ホント、どうしてニセ アカシアなんでしょうね。
アカシアとは違うのかしら?
記憶って・・・あいまいなもんですね。
by タックン (2006-05-17 21:04)
春分さん こんばんわ!
ニセアカシアはどうしてか街の木のイメージがあります。
函館の街路樹の下、歩いてみたいなぁ。
キジ記事(^^)にナイスをありがとうございます。
春分さんのキジとはあまりに違いすぎて・・・恥ずかしいです。
by タックン (2006-05-17 21:12)
samamonoさん こんばんわ!
土手を歩くのは気持ちいいですよねぇ。
「アカシアの雨がやむとき」私も大好きな曲です。
雨の季節に咲く花なんですね、この歌を口ずさんで納得です。
by タックン (2006-05-17 21:21)
夏炉冬扇さん こんばんわ!
今日も芋虫さんと格闘でしたか(^^)
この葉っぱで占いをしたんですか?恋占い?
by タックン (2006-05-17 21:28)
アッキーさん こんばんわ!
ニセアカシアはハリエンジュっても言うんですね。
切られても新芽が・・・ホッですよね。
詩は・・・おまけのおまけ・・ちょっと恥ずかしい・・・。
by タックン (2006-05-17 21:49)
パキちゃんさん こんばんわ!
花は、そのイメージでドラマを生み出せますね。
そうかもしれない・・・。
掛け金がはずされて・・・行き着いた先は・・・夢の中。
by タックン (2006-05-17 22:10)
匂いは記憶を呼び覚ましますね。
コーヒーに新しいタバコ、ニセアカシアの花の匂い。
記憶の糸を紡いで、たどり着いた懐かしい顔。
あの牡丹の色も、あのピアノの響きも、あの空の青さも、
今でも私だけのもの。
だけど、あなたの日々は失ってしまった・・・。二十歳の頃でした。
by こーさん (2006-05-20 23:29)
こーさんさん
詩を読んでくださってありがとうございます。
時々、言葉を掘り起こして、それを紡いで見たいと思うときがあります。
自分が自分であるための、確認みたいなもの。
でも、何となく恥ずかしいような・・・。ブログに載せると落ち着かない気持ちになります。でもこーさんさんに読んでもらえるのはとてもうれしいです。
by タックン (2006-05-21 11:23)