初詣日和 [日々の眺め]
散歩の途中 少し遠出をして 昔住んでいた所の神社に行ってみた。
古い神社で いかにも この地の氏神様 という雰囲気がある。
社までは 樹木に囲まれた長い長い階段を登らなければならない。
住んでいた頃、元日は 紅白が終わってすぐ家を出ても
あっという間に人の列が出来て、この長い階段途中で待たされたものだ。
社への途中 落ち葉に埋もれた小道があって たどってみると
たくさんの庚申塔があらわれた。小さな社の模型も。
庚申塔は 年号を見るとどれも古く 長い風月に晒されてきた跡がある。
「話は庚申の晩に」という伝えを聞いたことがあるが、民間伝承は
調べてみるととても面白い。台座の下に必ず彫られている三匹の猿も
いわれがあるらしい。
明治の廃仏希釈という仏教否定の難を逃れるために、神社に集められた
という。このたくさんの庚申塔は その時のものだろうか。
それぞれ 語りかけてくる石像の表情に しばし見入ってしまった。
神社は 元日の日ほどの賑わいはなく お参りする人もぽつりぽつりと
ひっそりとしていた。
平穏な一年でありますよう・・・儀礼に法って手を合わせ ぎこちない礼を
して 鈴だけは大きく（＾＾）今年も 穏やかな 初詣日和
今日は。「庚申塔は 年号を見るとどれも古く 長い風月に晒されてきた跡がある」－好きですねこういうの。廃仏毀釈の時に「集めよう」という判断をした人、歴史に埋もれてしまっているけれど「名も無き庶民」に感謝。
お昼前テレビで「戦没学徒」の無名の絵の話が。やっぱり庶民が大切にされる世の中であって欲しい。
by 夏炉冬扇 (2007-01-04 12:14)
タックンさん、こんばんは。
とても静かな佇まいを感じさせる神社ですね。
マスコミに取り上げられる様な人出の多い賑やかな神社も良いですが
心静かに御願い事が出来る神社の方が新しい年の始まりに相応しいと
思います。２００７年が恙無い一年であると良いですね。
by 絵瑠 (2007-01-04 20:45)
この神社は、趣がありますね。階段をかなり登った先に本殿があるのですね。ちっとお年寄りには大変そうですが・・・
お百度参りとかにはご利益がありそうで、昔の人が願いを胸に登ったような・・・絵になりそうな神社です。
願いが込められた庚申塚は私も好きで、裏の方までつい見ちゃう・・・一見変人に思われる行動をとってしまいます。馬頭観音がお気に入りの塚です。
柏では庚申塚を調査し、まとめた本が市史編さんから出されていて、案外楽しい本です。
しかたないのですが、石なので、風化が気になります。
by (2007-01-04 21:04)
夏炉冬扇さん こんばんは。
何度も訪ねたことがある神社でしたが、この庚申塔ははじめてでした。
この神社は４００年の歴史があるとか、本当に「名も無き庶民」の祈りを感じます。
穏やかな三が日でした。明日からは仕事です。頭を切り換えなければ＾＾
by タックン (2007-01-04 21:33)
絵瑠さん こんばんは。
この辺りは、不便な分だけこういう昔ながらの神社が多く残っています。
静かにお参りできるのはいいのですが、階段が多くて（＾＾）
本当に 来年も同じようにお参りできるよう・・・今年が無事平穏に過ごせるといいなぁと思いますね。。。
by タックン (2007-01-04 21:43)
こぎんさん こんばんは。
この神社は４００年の歴史があるとか、昔は地域の中心だったのでしょうね。小高い山になっています。階段が３段階になっているけど、登り切るまでふぅ～ふぅ～です＾＾
こんなにたくさんの庚申塔が、一堂に集められているのを見るのは初めてでした。馬頭観音もありましたよ。
民衆のささやかな祈り・・・庚申塔を調べて見るといろいろ興味がわいて来ます。変人扱いされないよう気をつけてくださいね（＾＾）
by タックン (2007-01-04 21:55)
静かな神社への参拝もまた良いものですね！普段気が付かぬものに眼をやり歴史をたどるなんて、さすがにタックンさんですね！よき年とならんことを祈っています。
by Ryu (2007-01-07 18:42)
Ryuさん
いつもコメントをありがとうございます。
ちょっと車を走らせれば、大きな神社もあるのですが、歳のせいでしょうか
ついつい近間で終わらせてしまいます。
人出が少ないので、本当にゆっくりのんびり、こうして裏側まで探索することが出来ました。
でも、大勢の人波に揉まれながらの初詣も、やっぱり魅力がありますね＾＾
by タックン (2007-01-07 20:43)