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余りの悲しみに [日々の眺め]

 

さらば 大遺言書

さらば 大遺言書

  • 作者: 森繁 久弥, 久世 光彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/04/27
  • メディア: 単行本

「週間新潮」に2005年から連載されていたエッセイ集。

久世光彦さんが、90歳を超えた森繁久彌さんの語りなどを
聞き書きしたシリーズのひとつ。久世さんが亡くなる直前まで
書かれていたものらしい。
森繁久彌という人を通して、久世さんがこだわってきた「昭和」が
隅々に描かれていて、どこを読んでも面白かった。
 
 
 
  この本の最後に、久世さんの告別式で森繁さんが読んだ弔辞が
   書かれていたが、最後の最後に
 
   余りの悲しみに
   悲しみぬけません
 
  と・・・どういう信頼関係で結ばれていたのか、先に逝ってしまった
  人への哀切な思いが伝わってくる。
 
  
 
 


nice!(10)  コメント(14) 
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コメント 14

美しい、うつくしい雲ですね~。

それと似たフレーズを過去に聞いたか、読んだかしたことがあるのですが・・・思い出せません。
うっ! 悩みそうです。
by (2007-02-27 23:29) 

東雲

タックンさん おはようございます。
ホント、キレイな空、美しい雲模様ですね~~!
でも『余りの悲しみに・・・』を読んだ後は とても哀しげな空に見えます。
空って 見る人の心模様で 色々変化するのですね。
by 東雲 (2007-02-28 04:43) 

夏炉冬扇

お早うございます。爽やかな朝焼けでした。
相変わらずの読書家ですね。森繁さんもテレビで見なくなりました。某国営放送のBS「蔵出し」の映像何時も楽しみにしていますが、出てくる人大方は亡くなっていて。
いい1日を。
by 夏炉冬扇 (2007-02-28 07:19) 

sakamono

なんでしょう、この靴は^^?長くつきあった友人が、逝ってしまうのは悲しいでしょうね。そんなことが起きるのは、まだまだ先だと思っていますが、年齢を重ねてきて、なんとなく想像してしまいます^^;。
by sakamono (2007-02-28 07:50) 

パキちゃん

─ 悲しみぬけません 。。。
解る気がします。
親友が逝ってしまったとき、あの時の私の感覚を思い起こさせる言葉です。
空は広いですねぇ
果てが無いのが、なんともいいですね^^
by パキちゃん (2007-02-28 08:05) 

Ryu

昨年末から色々な著名人が亡くなりますが、親友が亡くなるのは本当に辛いと思います。芸能界の方々は公私共々一般の我々よりお付き合いが深いのでしょうね!親友という言葉、親友と言う存在、なかなか奥の深いものでしょうね!いつも考えさせられます「親友」という言葉に…。
by Ryu (2007-02-28 14:15) 

畑の帽子

余りの悲しみ…、悲しみきる…   。想像もつかないです。
別れは色々な形で経験してきましたが このように表現される感情ではなかったような気がします。  
by 畑の帽子 (2007-02-28 17:58) 

森繁久彌さんは存在感のあるすてきな役者さんですね。
本を読んでみたいと思いました。
三枚目の写真は雲がふくらんでとても近くにあるように見えました。
不思議な感じです。
by (2007-02-28 21:43) 

タックン

>こぎんさん
思い出しましたか?
思い出しそうで思い出せないって、けっこう辛い^^
冬空が、だんだん柔らかい春の空に移っています。
眺めていると穏やかな気持ちに。。。


>東雲さん こんばんは。
同じ空を写しても、その日の気分や、眺める人の気持ちに
よって、切り取られる風景が違うのですね。不思議なものですね^^
久世さんの本は読んだことがありますか?
「昭和」という時代にこだわった本がたくさん、私の好きな作家です。


>夏炉冬扇さん こんばんは。
たくさんのコメントをありがとうございます。
BSの「蔵出し」、私も見ています。やはり「昭和」が浮き彫りに
なるような映像ばかりですね。「歌」にもメッセージがありました。
そう・・・みんなあちら側の人になってしまいましたねぇ。


>sakamonoさん こんばんは。
この靴、林の中で見つけました^^ 妙に存在感があって、履いていた
人の人生を想像させるものがありました。
sakamonoさんは、まだまだこれから充実した人生が・・・^^
私は望んでいるわけではないのですが、こんな本ばかり読んでいます^^
(久世さんの本が好きだということもありますが)


>パキちゃんさん こんばんは。
親友が亡くなるというのは、肉親が亡くなるのとは違った悲しみがあるのでしょうか。 
 悲しみねけません・・・
残された人の、途方にくれる切ない気持ちが伝わってきます。

パキちゃんさん、新しいアイコンも素敵ですね^^



>Ryuさん こんばんは。
たくさんのコメントをありがとうございます。
だんだん私たちといっしょに生きてきた人たちが亡くなるニュースが
多くなりましたね。これが、親しい仲間たちだったらどういう気持ちに
なるのでしょう・・・ときどき元気を確認し合わなければ。



>畑の帽子さん こんばんは。
本当にどんな気持ちなのでしょう・・・。
このフレーズを読んだとき、久世さんの遺影の前に立つ森繁さんの
後ろ姿を想像しました。
自分より若い人の旅立ちを見送る・・・辛いことだったろうと・・・。


>レインさん こんばんは。
ナイスをありがとうございます^^


>アカシアさん こんばんは。
この本を読むと、知らなかった森繁像が現れますよ。
また「昭和」という時代が生き生きと書かれています。
三枚目の写真は、朝方の空です。光が柔らかくなり空まで春色に。。。
by タックン (2007-02-28 23:18) 

junsbar

おはようございます。
今回は私の大好きな久世光彦さん
私は、彼のマイ・ラストソングのシリーズが大好きで
全て何度も読み直しております。
唄の歌詞についての本ですが
彼の、鋭い観察力と言葉と詩の意味を
改めて考えさせるシリーズです。
彼の過去の経験を織り交ぜ悲しくなる文章も・・・
最近絶版が多く書店で全てをそろえるのが難しいかもしれません。
久しぶりに彼のこと思い出させていただきました。
by junsbar (2007-03-01 06:49) 

タックン

junsbarさん こんばんは。
マイ・ソングシリーズ、全部ではありませんが、読んだことがあります。
人間を書くのが上手い作家だなぁと思いました。
演出家の久世さんよりも、作家の久世さんが好きでした。
junsbarさんもお好きだと聞いて、なんだかとても嬉しいです^^
by タックン (2007-03-01 20:17) 

私も大切な人を何人か亡くしました。
悲しみが抜けない・・・そんな言葉がぴったり合います。
この靴は何を表しているんでしょうね。
by (2007-03-03 20:02) 

タックン

咲香さん こんばんは。
本当に悲しい時って、悲しいって言えないんですよね・・・たぶん・・・。
靴は何でしょう^^
昔、古靴が描かれた絵を見て、持ち主だった人の人生を想像できた
ような気がしました。靴の人生(?)が気になります^^
by タックン (2007-03-03 23:00) 

タックン

座敷わらしっこさん 
ナイスをありがとうございます。
お忙しそうですね~ 無理のないようご自愛くださいね。
by タックン (2007-03-03 23:02) 

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