2022年 10月初旬の通信隊 [深谷通信隊の四季]
早朝、リハビリを兼ねて近くを歩きます。
この日は朝焼けがきれいだったので、通信隊まで行ってみました。
すれ違う人だれかれとなく「きれいですねぇ」と。
カヤやススキが背丈ほど伸びていましたが
この後すっかり刈り取られていました。
ちょっと前に撮ったヒガンバナ
クサギかな(?)に絡まっている小さな朝顔
淡い色がきれい
草紅葉と雉
野葡萄の実
日に日にルビー色を濃くしていきます。
通信隊猫「フー」
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最近読んだ猫の本
☆「まる ありがとう 」養老孟司著 西日本出版
NHKEテレのドキュメント番組 猫メンタリー「猫も、杓子も」
2018年5月に放映された「養老センセイとまる 鎌倉に暮らす」は
録画して何度も見ているお気に入りだ。
鎌倉に住む養老先生と20歳近い老猫まるの日常が淡々と映されている。
陽だまりに寝転ぶまると、それをただ見守っている老作家。
画面全体からゆったりとした時間が流れてくる。
有名な養老先生の本は1作も読んだことはないが、この映像だけでファンになった。
そのまるが2020年12月に息を引き取った。
この本は、その後のまるの死を語った本だ。
あっという間に読めてしまう本だが、まるへの思いが静かに伝わってくる。
そうかと思いながらも、私はまるが生きていた時の
「養老センセイとまる 鎌倉に暮らす」の映像を何度でも見たくなるのだ。
☆ 「おじさんと河原猫 うちのシロ」 太田康介著 扶桑社
帯に「多摩川河川敷で暮らしていた“愛され猫”の物語」と書かれている。
多摩川河川敷で暮らすホームレスの3人のおじさんと、
そこに捨てられた猫たちの物語。
前にNHKの「ダーウィンが来た!」で多摩川で暮らす動物たちというのを見た。
タヌキやカワウソ、アライグマ、キツネ、鹿もいた。
そして多数の猫とホームレスの家。
それぞれがたくましく生きているのを見た後、
2019年10月、台風19号による洪水があって多摩川は氾濫。
激しく流れる川の映像を見ながら、
あの動物たちはどうしただろうと気になった。
そんな時にこの本を見つけた。
外で生きるという事はやっぱり厳しいのだ。
たまたま土手の上にいた猫たちは助かったが
ほとんどの猫は流れに飲み込まれてしまったとか。
後半は、その中の真っ白な猫シロとの暮らし。
ホームレスだったKさんから引き継いだ猫だ。
シロは「愛され猫」として作者の家で天寿を全うした。
猫の物語は猫数分だけあるなと思いながら読んだ本。
☆猫踏んじ(?)ゃった俳句 村松友み(?)著 角川学芸出版
(?)の所の文字が打てません。
この本はまだ読み切れていない。
目次を見ただけで面白そうと手に取ったが、なかなかさっとは読めない。
「猫というのはあなどれぬ存在で、塀の上で欠伸でもすれば、名人上手達人に
俳句のシャッターを押させてしまう強者だ」と
内田百閒、芭蕉、一茶、久保田万太郎、漱石、蕪村、鏡花、芥川龍之介、虚子、鬼貫、
楸邨、碧梧桐、子規、三鬼、真砂女、山頭火、尾崎放哉、石田波郷、橋本多佳子、
鈴木しづ子等著名な俳人たちの猫句を通して、俳句を語っていく本。
猫俳句だけを語っているわけではないが、猫と俳人の玄妙な関係(帯に書いてあった)
が知れて面白い。
内田百閒と聞けば「ノラや」がすぐ思い浮かぶ。
失踪した猫を捜し求める身の振りかまわぬ様子が、それだけで本になるとは。