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2023年 2月の通信隊 [深谷通信隊の四季]

広い道 2.jpg

2月も気がついてみれば半ばを過ぎている。
私の場合腰がまだ本調子ではないので、病院以外どこかに出かけることがないのに
それでも日々があっという間に過ぎている。

この日は、連れ合いが畑で使う笹を取ってきたいというので、
通信隊のはずれにある雑木林まで付いて行った。
笹はスナックエンドウや絹サヤの芽に支えるために必要らしい。

久しぶりにこの広い道を歩いた。
草地はまだまだ枯れ色だが、よく見ると青い草が土を盛り上げ、小さな花々が咲いている。
桜の咲くころはあっという間に草色に染められているのだろう。


富士山2.jpg

空はパステル色 春の空だ。
正面に富士山がすっきりと見える。


林まで.jpg

雑木林は以前と比べてずいぶんと小さくなった。
冬だからかもしれないがなんだかさびしい。

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雑木林の小径に落ち葉や小枝が積り、歩くのも大変だが目的の笹は両方に茂っていた。

昔はこの木々の間を台湾リスが飛び回っていたが今はどうしているのだろうか。
台湾リスもそうだが雉の鳴き声もしばらく聞いていない。

水入れ.JPG

通信隊があったとき、何かの土台だったのか
がっしりとした石に水が溜まっていた。


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途中、一本だけの紅梅が満開。


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振り向くと、いつもの猫がきょとんと
どうやら私たちを見かけてついてきたらしい。

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遠く枯れたクルミの木にやや大型の鳥が止まっていた。
私のカメラでは何の鳥か見極めることができない。
カラスでないのは確かだが。


とり4.jpg

通信隊はちょっとした雨でも水たまりができる。
昔はカモが泳げるほど大きな水たまりができた。
今は亡き犬のダイちゃんが、喜び勇んで水と戯れていた日の事が懐かしい。

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平日の野球グランドはひっそりとして、あの休日の喧騒が嘘みたいだ。
連れ合いが笹を取る間、このベンチに座って休憩、空を見ながら思い切り深呼吸。
あぁ何だろう、この解放感は!

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両手に抱えきれないほどの笹を引きずって連れ合いが戻ってきた。
いつもの道をカサカサ音をたてての帰路、私は少しルンルン気分。

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梅の枝を枕元に飾りました。
あまりにごちゃごちゃしていて、肝心の梅の花が見えにくいですね。
100均で買ったお雛様以外はみんないただき物。
猫好きだと思われているようで、あちこちから猫グッツが集まります^^

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小春日和のある日 [日々の眺め]

小春日和のある日
久しぶりに遠出、遠出と言っても車で10分くらい義父母の墓を訪ねた。
ドリームランド跡地にできた横浜市営墓地の一角。
公園墓地となっているので、同じ形をした石碑が芝生に並んでいるだけ。
石碑には小さな花台があるだけで塔婆や線香台はなし。
ドリームランド時代の樹木がそのまま残されていて、墓地は木々と季節の花に囲まれている。
特にバラの咲く季節は美しくここが墓地とは思えない明るさだ。

入口のメタセコイアの並木、その正面に水が流れる石のモニュメント。
そこは共同墓地となっていていつも花束が絶えない。



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義父母の墓に水仙の花を活け、手を合わせる。
義父96歳、義母101歳、それぞれの没年齢が刻まれている。
あり日の義母の言葉を思い出す。
「あんたも歳をとったらわかるよ」
実母の介護で思わず愚痴を言ってしまったとき、笑いながら言っていた。
義母はあちらから「ほらそうだろう」と笑っているに違いない。

見上げた空は、雲こそ多かったが晴れやかな青空

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入口の水路にはゆったりとカモたちが泳ぎ、時にはカワセミも姿を見せるという。


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                桜の開花宣言のための標準木
                かわいい花びらが待機中


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      帰り道、近くの春日神社の脇道を通る。
      神社の前の道を通る人、通る人、必ず立ち止まって礼をしている。
      隣に鹿舎、数十匹の鹿がいて神社らしい厳かな雰囲気を醸し出している。
      私も遠くから手を合わせご利益を願う(もっと歩けますように)。


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墓地公園は高台にあって、天気が良ければ富士山が望める。
私もいずれここの共同墓地に入ることになっている。
あちらから見るこの風景はどんなだろう。

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1月はなんてあわただしい月なのだろう
お正月を迎えたと思ったら、あっという間に立春
友人から送られてくる短歌や俳句も春の花が詠われてくる。

最近、何気なく聞いた小林旭の『あれから』という歌に心惹かれた。
詞を書いていいのかどうかわからないので断片だけ。

 若い日に同じ夢を見ていた二人
 年月が経って何十年後に再開
 泣き笑いあったあの日々
 君も俺もあれからどこで何した
 めぐり逢いのしあわせに
 決して戻らない遠い昔に 乾杯!

あれからどこで何した という言葉に二人の時間の重さを感じ
思わず小林旭の語り掛けるような歌声に聞き入ってしまった。



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2023年 1月の通信隊  [深谷通信隊の四季]

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この時期の通信隊は枯れ色一色
何を写しても同じような写真になってしまいます。

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富士山の上高く、明け方の月の残像がくっきりと見えました。


今年もモグラ塚があちこちに黒い土を盛り上げています。
このモグラ塚を見るとまだ冬本番なのに「春が近い」と感じます。
どれほどのモグラが土の下を行き来しているのやら。
時々息絶えたモグラに出会うことがあります。
よく見るとベルベットのような皮膚で覆われていて、思わず触ってみたくなります。

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        カラスもくろぐろ、つやつや

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蝋梅もチラホラと

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すっかり葉を落とした雑木林に朝日が差し込みます。
一瞬林は真っ赤に染まり、落ち葉を踏む音も止まります。

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      1月もあっという間に過ぎて行くのでしょう。
      枯れ色の通信隊でも空のキャンパスは春を感じさせます。

      一抱えもある水仙を妹が届けてくれました。
      玄関は春の香りでいっぱい。

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川本三郎さんの本だったろうか
自分の暮しの中に「禁止事項を作る」というのが書かれていたのをふっと思い出した。

「する」より「しない」ことのほうが大事ではないか。
他の人間がしていることでも、自分はしない。そういう禁止事項を作る。
「しない」ことを増やすことで、身を律するというようなこと。

だからどうだという事でもないけれど^^


雨の日
何となくこの歌が浮かんできた。

井上陽水 『青空、ひとりきり』
 
 楽しいことなら 何でもやりたい
 笑える場所なら どこへでも行く
 悲しい人とは 会いたくもない
 涙の言葉で ぬれたくはない
 青空 あの日の青空 ひとりきり

         何かを大切にしていたいけど
         体でもないし 心でもない
         きらめくような 想い出でもない
         ましてや我が身の 明日でもない
         浮雲 ぽっかり浮雲 ひとりきり

 仲良しこよしは なんだかあやしい
 夕焼けこやけは それよりさみしい
 ひとりで見るのが はかない夢なら
 ふたりで見るのは たいくつテレビ
 星屑 夜空は星屑 ひとりきり

         楽しいことなら 何でもやりたい
         笑える場所なら どこへでも行く


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